ご無沙汰しております。はっともっとです。昨日、「NullReferenceException(以下ぬるりと表記)」を公開しました。

 

はっともっとの楽曲としてはおそらく最もヘヴィーな作品となるぬるり。先月Wsword君との合作を公開したとはいえ、僕個人のフルサイズ歌ものとしてはランドセル以来1年以上のブランクを経て完成した曲です。話したいことはいろいろありますが、この記事では以下の数点に絞っていこうと思います。

  1. タイトルと歌詞について

  2. メロディーについて

  3. リファレンスにしたサウンド

  4. ミキシングについて


タイトルと歌詞について

ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、NullReferenceExceptionはSegmentation Fault(1年前に作った曲)と同様プログラムのエラーです。変数の中身が指定されていないのにそれを参照しようとすると発生します。日常生活で例えるなら、コンビニのレジでいきなり「3つ下さい」と注文しても、それがフライドチキンなのか肉まんなのか分からない状態ですね。

歌詞は正直タイトルありきなところもあります。ぬるりを「明確なビジョンを持たない心理状態」と捉えてもろもろの描写を加えていった次第です。

余談ですが、先日ガンダムWをプライムビデオで一気観しました。宇宙世紀作品のオマージュ、魅力的な機体、平和を求める故にぶつかり合う人間の悲しみを描いた描写等見どころが多く良い作品でした。2番の歌詞がインダストリアルなのは若干影響を受けたきらいがあります。ガンダムはいいぞ。

 


メロディーについて

ぬるりの主旋律とメインギターのリフは、第4音(ドレミファソラシドのファ)が使われていません。第4音に加えて第7音(シ)も使わないいわゆるヨナ抜き音階は日本の音楽シーンでたびたび使用される音階ですが、ぬるりは第7音が多用されています。

僕は音楽理論に詳しくはないのですが、第7音(シ)は主音(ド)と半音の関係にあり、主音に移動して安定したがる緊張感の強い音となります。ぬるりの和的な香りが漂いつつも力強さのある雰囲気はこのへんの力学が作用してるんじゃないかなぁと思ってます。詳しい人教えてください。

 


リファレンスにしたサウンド

ミキシング(とマスタリング)の指針として、9mm Parabellum Bulletの「Discommunication」と

BAND-MAIDの「DOMINATION」

をDAWのプロジェクトに読み込み、比較しながら行いました。どちらもかっこいい曲なので良かったら聴いて見てください。今気づきましたがDiscommunicationもDominationもNullReferenceExceptionも末尾が~tionなんですね。どうでもいいか。

この2曲に僕が共通して感じたのはサウンドの重みです。ギターが左右に壁を作り、ベースはボトムを支えながらも主張するところは主張し、ドラムはぱっつんぱっつん。

ピアノ入りで落ち着いたボーカルから始まるテンポ高めのロックという意味では、ONE OK ROCKの「The Beginning」も参考にしました。

上記2曲に比べると重心が高めに感じます。世の中の曲を聴いていると同じような曲調でも空気感とか楽器のバランスとかが結構違っているので、ミキシングの奥深さを感じます。

 


ミキシングについて

ぬるりのミキシングで得た知見で大きかったものの一つは、低音の処理です。今までは本などで目にした「音圧上げのためにはローカットが大事」を鵜呑みにして、ギターなんか150Hzから下くらいバッサリ低音を削っていたんですが、どうもやりすぎだったみたいです。ぬるりのリズムギターはローカットを80Hzくらいにした結果、迫力ある音像に近づけたと思います。他の楽器も、低音が重要なものとそうじゃないものを見極めてベターな処理ができたと思います。

それから、ドラムのミキシングについてもだいぶ上達できました。セグフォの頃からドラム音源のプリセットに頼らずにドラムキットのパーツ毎にDAWでエフェクトをかける試みをしているのですが、パンチのある音にならなくてやきもきしていました。Outremerのドラムはなかなかいい感じにできましたがぬるりの曲調を考えると更に力強さが必要でした。

ここでリファレンスの曲のドラムを聴いてみると相当極端なことをやっていると分かりました。キックは数kHzのアタックが強調されており、全体的にコンプレッサーが強力にかかっています。ここまで加工して大丈夫なのかと最初はいささか戸惑いましたが、曲全体としてはかっこよくまとまっていますしアリなんだろうなあと考察しました。ぬるりでは諸々を勘案して、リファレンスの曲よりはナチュラルよりに仕上げました。

 


あとがき&近況報告

ここまで読んで下さりありがとうございます。僕は曲を完成させた直後はいつも過去最高のものが出来た気分になりますが、しばらくすると足りない部分ばかり気になってきます。全体的にまだまだ素人という感じでこの記事もあまり面白いことを書けた自信がありませんが、何か一つでも知見があれば幸いです。

今後の活動ですが、もう少し重たいロックを深めていきたいと考えています。ヘヴィーなロックと一口に言ってもメタル、ハードコアパンク、ハードロックなどいろいろなジャンルがあります。そういう辺りで好きなアーティスト、楽曲はたくさんあるので研究と実践を重ねていきたいです。

それから最近は技術力の不足を感じます。全体的に引き出しも不足している気がします。この原因の一つに、これまで耳コピやカバーをせずオリジナル曲ばかり作ってきたことがあるような気がします。オリジナル曲は出来ないことはやらなくていいので。となるとそういった活動もした方がいいのかもしれないなあと漠然と考えています。

 

感想、意見、指摘などがありましたら気軽に下さるととても勉強になります。一番早く反応できるのはTwitterですが、各種サービスのコメント欄でもいいのでよろしくお願いします。

それでは。

オリジナル曲「NullReferenceException」について
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